こんにちは、さくりです。
6歳の娘と4歳の息子とドイツ人の夫と南ドイツで暮らしています。
今、妊娠21週で妊婦生活も後半戦に入りました。
胎動もどんどんはっきりと感じられるようになり、夫もお腹に手をあてて、外からでも胎児の動きを感じられ、懐かしいこの感じに感動。
お腹の子どもの成長を実感でき、うれしい日々ですが、コロナ規制が何もない今、一気に活動範囲が広がったり、上の子たちの習い事も増えたり、娘の小学校入学に向けた準備もあったりで、一年前とは違い、家族みんなのコーディネートでてんやわんやな毎日です。
そして、慌ただしく過ぎていく日々の中で、最近「物忘れのひどさ」を認識することが多々ありました。
今日は、ドイツ語でSchwangerschaftsdemenz(シュヴァンガーシャフト・ディメンツ)と呼ばれている、妊娠中の認知症状について取り上げます。
娘の歯医者の予約を忘れかける、自分の歯医者の予約を忘れかける、オンラインレッスンのリマインドを朝受け取って返信したにも関わらず、その後完全にすっぽかす始末、小学校に提出する書類を準備するも提出し忘れる…
こんなことが先週、先々週と二週間のうちに立て続けに起こりました。
さすがに凹むを通り越して、自分の状態が心配になりました。
その夜何気なく、妊娠アプリ(前の記事を参照)を開いてみると、恐ろしいくらいタイミングが良く、「Schwangerschaftsdemenz」が【今日のテーマ】に取り上げられていました。
ちなみに、ドイツでは、大手保険会社のホームページで紹介されているほど有名なワードですが、日本語で検索するとヒットするのは、「妊娠中の物忘れ」という扱いのようです。
以下、妊娠中の認知症についてのアプリ記事の拙訳です。
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妊娠中の認知症 ー 頭の中はカオス ー
妊娠、そして出産。もうすぐ、産まれてくる新生児を一日中お世話にする日々が始まるというのに、車のカギをどこに置いたかすら忘れてしまうこと、ありませんか。
妊娠中の認知症とはどんな感じ?
頭の中はめちゃくちゃ、物忘れがひどく、感情的になり、ごく簡単なことを思い出すのに苦労することがあります。これは、ひょっとしてアルツハイマー病の始まりなのでしょうか、それとも妊娠性認知症なのでしょうか。
何が原因なのか
医学的にみると、妊娠中の脳はいたって普通、きちんと働いています。では、一体、妊娠中の物忘れはどういうことなのでしょうか。謎の正体の答えは、ホルモンバランスの変化。オーストラリア国立大学の専門家によると、物忘れの原因は、ホルモンバランスの変動によって引き起こされるそうです。
ホルモンバランスの変化
妊娠中の体内では、エストロゲンとプロゲステロンとよばれる女性ホルモンが、通常の15~40倍多くつくられ、これが脳内のあらゆる種類の神経伝達物質に影響を与えます。さらに、陣痛や出産に備えるオキシトシンの分泌量も上昇することで、正常な脳機能に影響を及ぼします。ここに、睡眠不足や妊娠、出産への漠然とした不安、ストレスレベル(とその他のストレスホルモン)の上昇も加わります。こんな状態なのですから、物忘れに悩まされることは、いたってごく普通のことなのです。
優先順位の変化
もう一つの原因は、何に重きをおくかという優先順位の変化です。妊娠中は、お腹の子どものことや、出産後の暮らしや生活の変化について考えることが多くなります。これもごく普通のことで、親として経験する一連の変化の最初のステップです。あかちゃんのことに関心が向けば向くほど、他のこと、今の自分にはさほど重要でないことには注意は向かないものです。
物忘れはまた直る?
嬉しいことに、赤ちゃんが生まれ、ホルモンレベルが正常に戻れば、この状態は良くなります。ただ、そもそも、親になるということは、その後何年も優先順位が変化したり、心配事、睡眠不足の日々、ストレスが続くことになることです。つまり、親になったら、本来発揮できる明晰な思考能力が試されることになるでしょう。
親としてのチャレンジ生活の始まりです!
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元記事(ドイツ語)
参考記事(日本語)
毎朝スケジュール帳に目を通し、重要なことはケータイにもお知らせセットをして忘れ物なく過ごしたいと思います…。くわばら、くわばら…
今日も、最後まで読んでくださりありがとうございました。