さくりの子育て

#海外生活 #バイリンガル育児 #自然にやさしい暮らし #ドイツ

バイリンガル育児 山あり谷あり

こんにちは、さくりです。

6歳の娘と4歳の息子とドイツ人の夫とドイツで暮らしています。

以前インスタグラムに投稿した、バイリンガル育児の難しさを改めて振り返りました。

もうすぐイースター。クリスマスツリーのオーナメントのように、毎年少しずつ子どもたち手作りの飾りがを増やしていきたいです。



 

見た目がザ・外国人同士が日本語で話そうが、日本人同士が英語で話そうが、長く東京生活をしている地方出身者が、地元の友達とも標準語で話そうが、成人してから関西弁を話すようになった人が、生粋の関西人には違和感あると思われる関西弁(風)な感じで話そうが、だれがだれと何語(弁)で話そうが、その人の自由。

見た目ザ・外国人は日本生まれ日本育ちの、もしかしたら国籍だって帰化した人たちかもしれない。東京在住の地方出身者は、方言を避けるつもりはなく、長年の生活で本当に出てこないのかもしれない。関西弁っぽい話し方のその人は、うまくそこに溶け込みたいという思いからかもしれない。

個人的には、だれがだれと何語で話すかは、あまり気にならない。

でもそれが、日本語訛りのドイツ語を話す親とその子どもとの間の会話(つまり自分と同じような親子の会話)はそうはいかない。母親と子どもの会話がどんな感じか、子どもの日本語力がどれくらいで、母親はどう子どもの言語と向き合っているか、気になる。

もし、この親子の会話がドイツ語オンリーだったらどうか。その親にとってのドイツ語は明らかに大人になってから習得した外国語。子どもは見た目からして、東洋人と白人のミックス。

何か違和感がある。
余計なお節介だけれど、「お母さん、お子さんに日本語で話してあげようよ」とか思ってしまう。

先日、領事館にパスポートを受け取りに来ている親子が、まさにこのパターンだった。在外公館は広さに限界があるので、どうしても別の来館者の用件が嫌でも耳に入ってきてしまう。聞こえてきたこの親子の会話がたどたどしいドイツ語とネイティブなドイツ語であることが気になって気になって仕方がなかった私。

私の周りには、親は母語の日本語で子どもに話しかけ、子どもは流ちょうな、またはドイツ語の単語が頻繁に登場しつつも、日本語で返答している、もしくは親は日本語で話しかけ、子どもは基本にドイツ語で返答する(=アウトプットは難しいけれど、インプットはできる)という親子が結構いる。領事館で遭遇した親子のパターンは初めてだった。

想像力が足りてないので、お節介な感想を持ってしまったけど、この親子の奥にあるものは何か考えてみた。もしかすると、あの母親は、
・家庭内の言語を統一したい
・ドイツ語が堪能で日本語との切り替えが苦手
・子どもが学校生活や心の中のことを話しやすいように
・親子のコミュニケーションをもっと円滑にしたい
・その時その時の子どもの気分に合わせて言語を選んでいる

のかもしれない。

子どもは子どもで
・家では日本語で話すけれど、外ではなんとなく恥ずかしい
・日本語反抗期中
なのかもしれない。

もしくは、そもそも複雑な家庭の事情で、あの子は基本的に父親に育てられているのかもしれないとか色々想像はできなくもない。

たしか先輩ママさんたちが、話す内容が複雑になってくると日本語で説明しても意味がわかってなさそうで、ドイツ語にして初めて理解すると言ってたっけ。バイリンガル育児はただ親が「日本語で話し続ければいい」ってもんじゃなさそう。

自分の向き合い方はどうだろうか。子どもの日本語に集中するあまり、子どもに押し付けていないかと振り返るきっかけになった。何語であれ、何かを表現、発信してくれたことにもっと反応してあげたいなと思う。

葛藤と試行錯誤は続く。

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この投稿から1年近く経ちました。

6歳の娘は、相変わらず「言語間の切り替え」が上手にできます。

もちろん、年齢とともに話す内容が深まったり幅が広がってきて、日本語の語彙力がそれに伴っていないので、日本語文の中にドイツ語がミックスされて話すことはありますが、それでも私とは一貫して日本語で話してくれています。

 

一方、4歳の息子は徐々にドイツ語で私に話しかけることも増えてきている状況で、先ほどの領事館の親子のような光景が、全く他人事ではないのかもしれないと思うようになりました。

 

お母さんに伝えるのが面倒だから、だったら話さなくてもいいや

 

とだけはなってほしくないので、コミュニケーションツールである言語の徹底に関しては、いい塩加減を見つけたい、その都度見直していきたいと改めて感じています。

 

世の中の、多言語育児のみなさん、今日もがんばりましょう!!!