さくりの子育て

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出産体験記(2018年 息子)

こんにちは、さくりです。

6歳の娘と4歳の息子とドイツ人の夫と南ドイツで暮らしています。

 

あっという間に、予定日まであと一週間となりました。

上の子とも予定日過ぎて出てきたので、今回もそうなるかなぁとのんびり待っています。

 

息子の時の出産記録を読み返していて、2人目の出産は結果的に楽しかったということを思い出していました。以下、自分のために殴り書きしていた出産記録の書き起こしです。

 

出産前日

予定日超過1日目に危機!

冷蔵庫のビールが落ち、左足薬指に直撃…陣痛なみに痛いんじゃないかという、痛み…。

 

出産当日 深夜から朝方

娘と一緒に寝落ちしたあと、0時過ぎに目が覚め、そこからスマホで足の指の骨折について調べる。怖くなる…。

2時、陣痛(!?)が始まり、6分間隔にまで迫る。いつでも病院へ行けるように着替え、ベッドで本を読む。

残念ながら、陣痛遠のく…。そのままソファーで横になる。いつも通り、6:00 a.m. に娘が起きてきたので、1日を始める。

 

出産当日 午前中~お昼

10時過ぎ、20~30分間隔だが、陣痛の波は来る。「今日の夜あたりに、また始まるといいな」と思う。12時から小一時間ほど昼寝するも、波が来るたびに若干覚醒する。

1時、お昼ご飯にうどんを作って食べている最中、突然、波の間隔が20分→10分に縮まる。そして、薄茶色のおりものが。

 

出産当日 産院へ

14時、分娩室に電話する。「あなたが必要と感じたタイミングで来るように」と言われる。本陣痛であってほしいが、娘の時も、夜中も波は消えてしまったので、今回もどうせ消えるのでは?あまり期待はしない方がいいと、半信半疑。

 

どんどん強くなる波。娘と義両親がお散歩に行くのを見送って、自分たちも病院に向かった方がいいと感じ、14:50出発。

到着後、すぐに分娩室に行くのが惜しくて、まずは産院前を歩くことに。ただ、結構な痛みになってきたので、やはり産院の中へ。

 

出産当日 産院到着

久しぶりの産院。ここには様々な思い出が(※娘は難産でした)。

でもいつも思うのは、助産師さんたちはみんな優しいということ。

最初に、さっそく子宮口を診てもらうと、なんとすでに4~5cmだと。やったー!娘のときは、その4㎝のために、魔の8時間?10時間を過ごしたぞ…。

分娩室に案内される。担当の助産師さんはザビーネさん。

 

出産当日 分娩室での出産の闘いスタート

15:30

始めは波が来たら、立ち姿勢で手をベッドに付き、乗り切る。

波に乗るように、脚を広げ左右に身体を動かす。夫は、腰をとんとんしてくれた。

 

強めになってきたところで、担当医が採血に来る。どうやら、外国人らしい。外国人として、ここでどんなふうに頑張っているのだろうと、色々考えを巡らせる余裕がまだあったよう。

 

その後は、波の乗り切り方がどんどん変わる!お尻で丸を描いたり、前後に動いたり。とにかく体を動かすことで、一回一回の陣痛を乗り切る。友人から言われた呼吸法もかなり役に立った。ちなみにリラックスのためにそろそろお風呂、バスタブに行くところだった。

 

ただ、その後、パチャンと破水する。陣痛とともに。

生ぬるいお湯がお腹から一気に出る。と同時に血のにょろにょろとした塊も。

すると助産師さんが「お風呂はとりあえず、保留ね。」と。

そして、ここからが本格的に痛みとの格闘だと、これまでの陣痛やまだまだ序の口だった実感することに…。助産師さんの一言、「破水して、クッションがなくなっちゃったから、さらに強い押す力を感じるわよ」。そして実際に破水後の初めての波は、強力で、声を出さずにはいられなくなった。

 

そこから、またCTG(胎児心拍数モニタリング)。助産師さんに分娩台の上で四つん這いになることを勧められ、試してみる。

娘の時は、このあたりで、無痛分娩に切り替えたため、ここからの体験は本当に初めてのことばかり。お尻をうねらせること、声を出してもだえることなど、子どもが生まれようとする動きに合わせて、自然と生じるものだと感じた。そして何より、かなり硬いウ〇チを出す感覚。友人がいってたことって、このことなのかとわかり、半ば嬉しかった(笑)

 

闘いのすえ、遂に出産へ

そんな痛みの激しい中、助産師さんに「今からまたCTGとるから」と言われたときは、少し絶望感があった。こんなに痛いのに、さらにCTGで動きを制限されるの?ずっと立っていた(上体を起こしていた)ので、分娩台に横になる。すると助産師さんアドバイスで片方の太ももを腕で持ち上げるポジションも生き延びる道であることがわかる。

 

17:30 確か、このくらいの時間に、久しぶりに時計を見た。

いろんなことに疑い深くなったわたしは、絶対に楽観視だけはしたくなかったので、「あと少なくとも1時間、もしくはそれ以上の状況が続くんだろう」と思っていた(というか、思うことにした)。

 

すると、助産師さんが青いシートを分娩台の上に敷き始めた。

「Was machen wir jetzt? これから何するの?」と聞いてみると、

「Du kriegst jetzt das Kind 産むのよ(=プレスする)」

 

びっくり仰天!知らぬ間に子宮口は全開になっていたらしい。次の陣痛直前で思いっきり息を吸って止めて力んでと言われた。ドイツ語がよく理解できていないような心地だったけど、とにかく雰囲気でなんとかした。とにかく、力む、力む、力む。

さっきまではウ〇チ、ここからは本当に鼻からスイカ。頭が出ようとしているのがわかった。

 

次の陣痛まで再び待つ。まだまだよくわかっていない状況。また力む、力む、力む。どうやら頭が出てきてくれたよう。

そして、三度目の波!

「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

にょろにょろすっぽーん!息子の身体のすべてが出てきた。

 

誕生!   17時50分

 

全て出てくる過程を、全て感じられた喜び。あれは、「気持ちいい」と表現されてもおかしくない。

その後、すぐに産声を聞けた。

 

次の波で、胎盤が出てきた。なんとも言えない「使い捨て臓器」。使い捨てというと、軽んじて聞こえるけど、私と子をつなぎ、子を育ててくれた大切なもの。

 

本当にありがとう!